世界の中華で買単をさけぶ@ドバイ:ついに探検!「ドラゴンマート」

中国に一度でも毒された人なら誰もが思うだろうこと。
「ここにはチャイナタウンはないのか?」
無性に恋しくなるあの喧騒と、化学調味料の味。飛び交う中国語と油の匂いのするカオスを求めて、世界のどこにいても、中国人の集まりそうな場所=チャイナタウンを探してしまう。

ドバイに来てからずっと、行ってみたい場所があった。
「ドバイ チャイナタウン」とインターネットで検索すると、必ずといってよいほどヒットする場所、それが「ドラゴンマート」である。「インド人しかいない」と言われても、空港よりさらに遠い場所にあっても、自分の目で「ドバイのチャイナタウン」と呼べる代物なのか、どうしても確かめてみたかった。


そして、ついにそのチャンスがやって来た。入り口で待ち構えるドラゴンに、期待が高まる。


入ってすぐの真珠屋さんのお兄さんに道を聞き、中国語の感触を確かめる。でも、「チャイナタウン」というより、「批発市場(卸売り市場)」という感じ。中華料理屋さんや、屋台などはまったくない。ブロックごとにテーマがあり、ITエリア、携帯エリア、部品エリア、工具エリア、家具エリア、ブランドっぽい装飾エリアなどに分かれているようだ。携帯エリアでiPhoneを売っていたので、試しに値段を聞いてみると「300ディルハム(=約7500円)」だと言われた。ドバイの電気屋さんでiPhoneを買った友人によると、3500ディルハムほどかかったらしいが、この安さは何だろう・・・



お客さんはほとんどがインド系に見えたが、店員さんは中国系のほうが多いような気がした。あまりうまいとは言えない英語で接客し、隣の店同士でおしゃべりしたり、歌を歌ったり、中国にいるのとまるで同じだ。
この人たちの、こういうところが好きだ。うんざりするほどあつかましく、尊敬に値するほどたくましい。

結局、今回は買単することはなかったが、久々にモノの値段と価値を考える思考回路を使った気がする。「チャイナタウン」とはとても呼べないけれど、鈍った感覚を中国語で引き締めるのに、たまに来てしまうかもしれないと思う。


By aiya