世界の中華で買単をさけぶ@ドバイ: ドバイで飲茶「DA SHI DAI」

「中国に深入りすると面倒なことになりそうだ。
中国に通えば通うほど、自分の中にはそんな思いが芽生えるようになった。
なにしろ、あんなに広く、歴史が長く、多様な文化を抱えた国、そしてアグレッシブな一二億の人々・・・自分がまともに闘える相手ではない。」
大学の先輩で、中国の先輩で、ひそかにとっても尊敬している星野博美さんは、著書『謝々!チャイニーズ』の中でこのように述べている。

本当に、どこへ行っても、中国人はいる。
そして、そのうちに気づく。もうこのチャイナ☆スパイラルからは逃れられないと。
心を捕らわれたものはしかたない。
こうなったら、世界のチャイナを見てやろう。
そして、世界の通貨で「買単」しよう。

        • -

というわけで、ドバイである。気づけば小学生が卒業するくらいの時間を過ごした上海を後にして、ひょんなことから中東に来てしまった。上海から直行便で8時間、成田からは12時間。遠い。はっきりいって遠すぎる。世界は思った以上に広かったわけで、そんな場所でも人々はそれぞれに生活を営んでいる。

で、上海の友人から紹介された香港人と、さっそく中華を食べに行った。Uptown Mirdifという、南京西路の小ぎれいな感じに少し似たモールの中にある「DA SHI DAI」という点心メインのレストランである。その名前から、カルフールに入っているフードコートが思い出され、あまり期待していなかったが、シックな内装と、サービスも行き届いたレストランだった。


今回は初めてということで、オーダーは友人におまかせ。春巻と、腸粉のみ私からリクエストした。彼女のオススメは、タロイモのフライと、エビシュウマイ。タロイモのフライって、中華・・・?そんな疑問を押しやりつつ、味はまあまあ美味しかった。5−6品と飲み物2つ頼んで144AED(約5000円)だから、安いほうだと思う。広い店内なので、どの人がオーナーか分からないし、隣のお客さんと気軽におしゃべりという感じではないが、店員さんも中国語を話せるお姉さんがいるし、店内は清潔感があるので、衛生面もわりと安心できる。日本人に人気があるお店らしいと、後で知った。
高校からアメリカで過ごしたという彼女は、大学卒業後、2年間働いてからドバイへやって来た。今働いている会社はドバイ資本の会社で、社内ではアラビア語が飛び交っているので、広東語・普通語・英語・アラビア語と4ヶ国語が分かるらしい。語学マニアの私は、見習いたいものだと感心。久々の中国語でも、テンションが上がる。

食事が終わると、店員さんがおしぼりを運んできた。私が思わず、「何で今持って来るんだろう、食事の前に使うものなのに、意味ないじゃん」と言うと、彼女は爆笑し、「店員の前で言うなんて、本当にあなたは日本人ぽくないね」と言った。
確かに、クレーム精神は上海生活で培われたものだけど、日本人にもいろいろいるし、主に、こういう性格なんです・・・

by aiya